fc2ブログ

ある中国人大学生CHINGOの日本に対する認識

先日http://dongzhi.blog123.fc2.com/blog-entry-36.htmlに中国人学生CHINGOさんがコメントをつけてくれました。そこで連絡を取ってみたところ、彼個人が思う日本に対する認識を書き綴ってくださったので、この場をもって発表させていただきます。
今後も中国のニュースを翻訳する傍ら彼や他の中国人の方または他の国の方の意見も紹介していきたいと思っているので、何か主張したい方はhaid5100@gmail.comまで連絡ください。
当方英語の翻訳は苦手なので、日本語と中国語のどちらかでお願いします。

それでは、早速、CHINGOさんの日本に対する認識を掲載します。


まず始めに、この種の主観的な問題によって無意味な争いが起こるのを避けたい為、特に下記の事を明確にしておく必要があると思います。
この文章はある中国人個人の考え方に過ぎず、“全ての”、“殆どの”又は“少数の”中国人の考え方という訳ではありません。中国はとても複雑で、「このような中国人もいる」という考え方でこの文章を読んで頂きたいです。そして、これは共産党の思想教育によってもたらされた考え方という考えを持たないでください。これは、私自身の導き出した意見に対して失礼だと思うからです。もちろん私自身も皆さんの意見を尊重いたします。

 皆さんがこの文章の背景を大まかに理解できるように、私自身の自己紹介から始めたいと思います。
 私はいわゆる「80後(1980年代以降に生まれた世代)」であり、一人っ子です。現在は大学で卒業論文と就職活動に悩んでいます。両親は普通のサラリーマンで、父は国営の株式会社、母は民間の企業に勤めています。母は改革解放後の初代大学生で中国の典型的な中産階級といえる家庭環境です。幼い時、つまり1990年代、私が国家や民族に対してまだはっきりとイメージが固まっていない時期、中央電視台(CCTV:中国の国営放送)で夕方5時から「ドラえもん」と「セイント星矢」が放送されていてました。お昼のニュースの後には国民に対して日本語講座の番組があり、他のテレビ局では夜に日本のアイドルが出演するテレビドラマが放送されていました。また、当時は、ファミコンで遊ぶ為に何かと理由をつけて友達の家に遊びに行っていました。
 
 今思い出してみると、当時の中国人は日本がロマンチックな文化を有していることに対しコンプレックスを持っていました。国家は経済発展に力を注ぎ、日本と同じような発展を望んでいました。このような動向の下、日中友好が主なテーマとなり、日中間は蜜月期を迎えました。しかし横槍はやはり入ります。ある学者は「もしも“日本の中国侵略戦争の歴史教育と宣伝”を強化しなければ、次の世代の中国人が“当時の屈辱的な歴史”を忘れてしまう。」と警告したことも有ります。現在、日中関係の変化を見てこの学者はどのような感想を持っているのでしょうか。

 過去に生じた戦争による傷跡、痛みは存在します。私の祖母はかつて日本軍の襲撃から逃げた経験を私に語ってくれたことがあります。私のクラスメートのなかには、親戚を殺された人もいます。彼らはもしかしたら一生日本のことを好きになれないかもしれません。しかし戦争開始時から毛沢東は「敵は日本の帝国主義者で日本の国民は被害者である」と主張しています。その後も中国は、過去の日本と現在の日本は一緒ではないと強調し続けています。日本留学の経験がある学生はその日記の中で日本に対する最も深い印象をこう述べています。「日本人は親切に手伝いをしてくれ、決め細やかに配慮してくれました。イメージの中の人を殺しても瞬きもしないような悪魔と完全に違いました。」実際に当時日中関係に影響を及ぼすのはやはりこのような少しづつの民間交流でした。

 日本の漫画やゲーム、映像などとともに私は健康に育ちました。そして日中関係の動向も微妙に変化しました。96年の台湾海峡ミサイル危機、99年の駐ユーゴスラビア中国大使館誤爆事件、2000年台湾民進党の政権取得、2001年の海南島事件など、中国では高度経済成長を維持しながら全体的に一種の恐慌状態に陥り、政府高官の間でも民間でも「第一島鎖」(注:アリューシャン諸島、日本列島、台湾、フィリピン、ブルネイ、インドネシア、シンガポール等の連なった東太平洋国家が海上で反中国包囲圏を形作って中国の海上生命線を脅かしている事)と「二次核反撃」はもっとも大きな話題となりました。第一島鎖の中心は日本と台湾であり、その背後に影響力を持つアメリカでした。中国国家戦略の考え方として、経済貿易の強化とともに戦略的に対抗する必要があり、そのため日本の軍国主義の復活、靖国神社、南京大虐殺、教科書問題、尖閣諸島、台湾独立等の問題が戦略的なカードとして再び脚光を浴びるようになりました。
 
 上記の国家戦略上の転化だけで、民間感情は大きくぐらつきました。当時の国家メディアの有名な記者が日本に訪問し日本の民間における日中関係についての考えを取材した時に、一人のタクシー運転手にインタビューしました。その後録音した音声をチェックしてみると、その運転手は極右的な中国人に対する侮辱的な言論(現在2chでよく聞かれる嫌中派の様な言論)が録音されていました。その後日本人の中国人に対する考え方としてネットワーク上や紙面等のメディアで多く報道されました。各種メディアにはさらにある種の報道が出現しました。例えば三菱パジェロの安全問題とその後のリコール・賠償拒否、日本航空の中国人乗客への非常識な対応、日本人の非礼と中国女性に対する暴力等、このような報道は直接中国人の日本人に対する認識を変えました。そして反日感情が蔓延しました。このような反日感情が日本に伝わった後、日本の嫌中感情も自然と高まっていきました。事実上、中国政府と共産党の上層部が反日的な宣伝を行なったという考え方は正確ではありません。中国政府は国家の利益と国家戦略の角度から考え、行動しました。中国共産党は、日本政府と日本の右翼そして日本国民は同じでなく、民間と国家、国民と個人の行為を区別するように強調し続けており、対立が激化しないようにしています。しかし、この種のやり方では逆効果であるかもしれません。民間は政府が弱気で、経済的な利益のために国家の尊厳を放棄していると考えてしまいます。仕方なく中国政府は強硬的な態度を取ることにより国内の圧力を和らげる必要があります。このように、日中関係は今日まで歩んできました。
 
 ここまでの事に、私は日中間の対立について誰が正しく誰が間違っているというつもりはありません。戦争があったこと、これは事実です。一部の人たちが苦痛を味わいました。これも事実です。過去に発生したことを一番分かっているのは当事者だけです。一部の問題は永遠に答えが出ないかもしれません。両国民は一つの問題に対し二つの見方があるのも必然です。文化の違いも確かに存在します。しかししょっちゅう一部の人間が何かの目的で故意に、国家の行為と国民の行為、個人の行為を混同しています。個人のある種の考えの片面のみを捕らえ、全ての国民の認識としてしまい、相手国の行為に対して不満を持ちその国民と個人に八つ当たりします。もしくは国民の間違った認識により国家が操られてしまいます。このような情況は両国の間に広く存在します。まとめると、これが日中関係発展の幼稚な一面です。

 一つの成熟した国と国の関係では、国家利益と国家行為の競争と対立に必ず直面し、国民の間の文化的な違いと伝統の対立そして個人間での争いが生じます。もしも私たちが冷静沈着に対処できる場合、国家間の対立は政府に任せ、民間の文化の違いについて「あ、こんな文化もあるんだ」という心持ちで対応、人と人との間の交流に中国や日本といった区別をしないようにするべきです。全ての人間が自分の美と醜、善と悪があり、それは人の本章で国家とは関係のない事です。
中国人と日本人の文化的な交流は既に2000年以上の歴史があります。今後も隣国としてずっと生活していきます。最近の200年でこの世界では非常に多くの事が発生しました。日中間の事もそうです。暴風のような時代の変化は私たちを過度に神経質にしたため、非常に長い時間をかけて再度新たにお互いを理解する必要があります。自分の価値観を証明する為に休み無く言い争う前に私たちはまず自分たちが大人になり、冷静で理性的にこの世界と対峙すべきです。近い将来私たちが相まみえ談笑することで恩讐を消すことができると信じています。

スポンサーサイト



テーマ : 中国のニュース - ジャンル : ニュース

Tag : 中国CHINGO日本に対する認識

コメント

No title

中国の報道は政府の意向が強く反映されてるんじゃないの?
そういった「反日的な」報道が増えたってこと自体が政府主導ってことなんじゃないの?

No title

中国の報道は政府の意向が強く反映されてるんじゃないの?
そういった「反日的な」報道が増えたってこと自体が政府主導ってことなんじゃないの?

ども。CHINGOです。
为了能正确地表达我的看法,我还是用汉语吧。

关于中国的媒体环境,我有必要简单说明一下:中国真正反映共产党中央和政府意志的是国家媒体,比如人民日报——注重于传达政府对国内外形势以及国家政策的看法;光明日报——注重于传达政府对经济、社会、发展、改革等问题的思考;解放军报——军队关于国防建设以及国家安全战略的见解。另外,各个地方政府、各个政府部门也会有自己的媒体。CCTV也是大家很熟悉的。这些媒体一般只有下级政府或者相关的产业会关注,比如上级政府有什么政策,我们应该如何应对,或者国家可能会支持发展某个产业,这个产业相关的股票可能会上涨什么的。民众看的一般都是地方媒体的商业报纸,里面的内容就各种各样了,像是彩票预测、小说连载、星座运势、超市大减价、某个家庭惨剧、疑似UFO发现、自来水管爆了、连环汽车相撞事故什么的。
事实上,某些反日的报道大多出自这样的商业媒体,比起“日中友好”来说,“中川昭一又有惊人言论”这样的标题更吸引眼球;同样的,对日本媒体来说,"中国经济高速长"显然没有“中国军费高速长”或者“在日中国人犯罪案例剧”有趣。
国家媒体代表国家、政府的观点,而商业媒体必然是为了吸引注意力,有些记者和撰稿人甚至故意制造假新闻,比如上次的纸馅包子事件;批评政府也会吸引读者,但是会破坏与政府的关系,可能给以后的采访造成不便,所以媒体会很小心。记者敲诈不良企业、官员的事件也时有发生。因此民间也有着“防狼、防盗、防记者”这样的说法。

政府的新闻主管机关会考虑这些报道的影响,决定是否进行干预。比如有反日报道的情况:
——90年代初:“笨蛋,这种时候别说一些有的没的,把投资者跑了怎么办!”
——2000年:“随便,反正现在关系也不好。”

大致就是这种感觉。政府现在也认为开放有利于活跃社会风气,最近的新闻管制也宽松得多,包括温总理被人掷鞋,还是中国某个县城有群众冲击政府,各种媒体都很快关注到并作出报道,作为中国人我也觉得很新鲜。
当然,现在通讯手段这么发达,网络也很便捷,政府管制信息几乎不可能了,不如进行引导,也有利于进步。

ぽこさん的观点我能理解,在大多数人看来,既然中国政府是专制的,那么,中国的一切都是由政府控制的,人民、银行、媒体、法律只是按政府的命令行事而已吧。
至少请相信一点,这个国家和这个国家的人民正在按照自己的步伐积极融入这个世界发展的主流。我们的每一天都是在进步的,时代不允许我们在回头了,差异只会越来越小,请这样期待吧。

亮马さん,这个也麻烦您翻译一下了,谢谢~

No title

色々書いてくれたみたいだけど、中国語がわからない・・・
ごめんよ・・・

No title

とても面白いエントリです。

>中国政府は国家の利益と国家戦略の角度から考え、行動しました。

国民の代表が政府であると認識した場合、
日本政府の現状を考えると、↑の表現が一個人から出てくるあたり、
中国が羨ましい限りです。
日本人が胸を張って政府の行動を誇れる日は、いつ訪れるのでしょうね。

良くも悪くも、中国はあらゆる要素において多様性に富んでいますから、
中国政府も国内の統制にとても苦労するのでしょう。
求心力を高める上で反日政策はとても魅力的に映ります。
仮に私が政府の当事者であれば、この政策に間違いなく手を染めていたはずです。
今後、中国政府は「偉大な発展を遂げた」と自認出来るまでは、
資本主義批判が容易ではなくなってきている現状、
反日政策を手放せないでしょうし、手放すべきではないと思います。
中国の統治は日本とは比べものにならない程、難易度が高いですね。

No title

過去の(心理的にはともかく政治的には決着の付いている)戦争は建前で、反日政策の本質は中国の内政問題だと思います。
中国国内の格差が無くなる事は不可能でしょうし、不満の捌け口は必要です。日本は経済規模から言っても叩きがいがあるのに、外交態度を見ても危険が少なくイギリスやロシアやインドなどの核保有国と比べても叩くのには都合が良いです。

3兆円を超える対中ODAなどは報道されず、多くの中国人は知らないでしょうし、知っていても円借款が多いからといってその内容も知らず「将来有望な中国が借りてやってる」と思っている中国人もいます。人間は真実より信じたいものを信じるものです。(糞青はその傾向が顕著ですね。日本のネトウヨも同じです。)

とりあえず日本がやれることは反日政策を躊躇わせる状況(例えばインド・ロシアとのパイプを太くするとか)に持っていくこと位でしょう。今までのように謝罪し続けても、中国では報道されないか、もっともっと謝罪を!との声が高まるだけでしょう。これは日本にとってだけでなく中国にとっても不幸な事です。

私の祖父母は、常に前だけ向いていた。

私の親戚筋は、第二次世界大戦中米軍の爆撃で亡くなった人が沢山いるようです。
全滅した家族もありますし、被爆者手帳を持っている人もいます。
しかし、祖父母の口から米軍やアメリカに対する恨み言を聞いた事は、生まれてこの方、ただの一度もありませんでした。
戦後は、毎日忙しく寝る間も惜しんで働いて、落ち込む暇すら無かったという事もあるでしょうが、常に前向きで「前」しか見てなかったからだと思います。
よほどの暇人か、意地を張って覚え続ける誓いを立てたりしない限り、人間は自然に様々な葛藤を乗り越えて行くものです。
「乗り越えるまい!」「恨みを抱き続けるぞ!」というたゆまぬ努力が無ければ、自然に乗り越えてしまうものなのです。
ですから、戦争を全く知らないはずの中国人や韓国人や朝鮮人の若者達が、昨日の事のように戦争の話(それもかなりの誇張があると思われる)を怒りの形相で話すのを見ると、「馬鹿じゃねぇのか?」と思う時があるんです。

話を変えてしまいますが、最近ロシアが中国船を撃沈してしまったというニュースが入ってきました。
このニュースに関して中国のネットユーザーはどういった反応をしてますか?
教えていただければ幸いです。

承認待ちコメント

このコメントは管理者の承認待ちです

コメントの投稿

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)